Fubarのブログ

死ぬまでの日記

HanPanna先生へのお返事

めちゃくちゃ長くなってしまった……。

id:rag_en先生に引用記法使えやと怒られたので修正しました。(はてなブログ一年生)

 

先にid:HanPanna先生の質問への回答。

ジェンダー以外の社会弱者に性別は関係がないため、通常であれは殊更に"男性"にフィーチャーせずに、社会弱者の一人として救済していくという話になりますよね。

→弱者性・属性の切り離しは不可能とする立場なので、ジェンダー以外の社会的弱者に性別は関係がないということには同意しませんが、通常であれは殊更に"男性"にフィーチャーせずに、社会弱者の一人として救済していくという点には同意します。

 

Fubar先生は同じ社会弱者であるのに、男性だけはそこに含まれず二級市民扱いをされるとお考えのようですが、それであっていますか?
それは法的な取り扱いや公助が男性だけは違う、受けられないと仰りたいのでしょうか。
それとも、そう言った公助は平等に受けられるけれども、男性(文脈的にここでいう"男性"に、リベラルが好む病人や障害者、外国人など分かりやすいハンデキャップも持った男性は含まれないということでよろしいですね)が、侮蔑的な視線を投げかけられるということでしょうか。
(おそらく後者だと思われますが)

公助を受ける立場においては概ねの平等が担保されていると認識をしています。
もちろん親権の問題やDV被害において男性用のシェルターや窓口が圧倒的に不足しているといった点の不平等はありますが、私が言う『二級市民扱い』というのはそうしたレベル以前の話をしています。
そのため公的・法律上は社会的弱者に男性が含まれていることは事実ですが、社会通念上の男性の取り扱い、ジェンダーロールといったものが男性を差別的に扱うことは多々あると考えています。
それは公助に繋がる以前に、男性へ抑圧としてのしかかっているし、もちろん公助を行う窓口職員にもバイアスが存在することはあるでしょう。
つまり制度上の扱いでは公助を受けられるが、公助へのアクセスにあたってのハードルが心理的・社会的に違うという側面はあると考えています。
また、私としてはこの話における男性から障害者や外国人といった別の属性を併せ持つ場合を除いたつもりはありません。だから障碍者を変質者と結びつけて語るような記事のブコメもカス野郎として晒しています。(元記事が消えているのですが、女性専用マンションの繋がりで語られていたことから、明らかに男性障害者を想起させる内容でした)
要因が複合する件について詳しく触れていないのは、何度も言うようですが、そういうレベル以前の差別的な言動が溢れてるからです。
そうした全てを表現するには"侮蔑的な視線"だけではなく、もっと様々な体験です。これを差別と表現する他ないと考えています。

 

後者の場合、私の視点からみると、リベラルやフェミとアンチフェミの罵り合いの中で、利用された弱者男性が悪し様に言われることが多いように思えるのですが(Fubar先生が私のことをカスと呼ばれるのもそのいっかんかと思います)、その文脈以外の所でもそれを感じますか?
Fubar先生が弱者男性かどうかは存じあげませんが、もしそうだとしたら社会の中でそう感じますか?

私はこの議論において慎重に自分の属性には触れないようにしているのでそこは明言しません(触れると即座に人格攻撃に利用されるので)
ただ一般的に男性性を理由とする生きづらさは社会の中に無数に存在するし、危険を伴う仕事に従事するのは性役割によって男性に集中している事実があります。
そうした男性が3Kと職業差別を含んで蔑視を受けた、あるいは現在進行形で受けている事実があります。
あるいは侮蔑以外で男性の差別を実感するもので言えば接客業でヤバめの客の相手に男性が任されがちなところなんかも卑近な例ですし、自衛隊も男性が多いですよね。そこに経済的徴兵と呼ばれるものが含まれていることもあるでしょう。
一つ一つは大したことのないように見えるリスクを男性がとらされる例も社会にはありふれています。
そうした男性たちを見て性役割を利用した差別構造を見出すことは社会においても頻繁にありますよ。

 

また一般的に正社員で300万〜400万ぐらいの年収の人は社会的弱者としては扱われませんが、彼らには弱者男性を名乗る資格はないのでしょうか?

上記で述べたとおり、私は属性の切り離しは不可能であるとする立場のため、当然所得とジェンダーは不可分でありますし、さらに日本においては未だに終身雇用制が根強く、またエイジズムも強いことから年収だけでは判断できません。
例えばここで上げられた例が年収300万・独身・55歳・正社員・賃貸物件に一人暮らし・東京都在住・勤務先東京都であった場合にプロファイリングされる人物像がどう扱われるか、という話です。
日本における同世代平均年収を下回りますが、貯金や金融資産、本人のキャリアプランにもよるため、一概に名乗る資格がないとは考えません。
他にも職業や健康状態も総合されます。この職業には"男性"がその職業に、一定以上の年齢で就いていることで受ける差別もあるでしょう。
ただボーダーをどこに置くかは難しいんじゃないでしょうか。既に現状の福祉でも取りこぼしはあるわけで、私一人でこのボーダーを判定するのは難しいですね。
そもそも私は弱者男性という言葉自体を名乗る資格云々という考えでは使ってないのですが……。

 

 

次に、HanPanna先生のコメントへの回答。

 

>弱者男性差別とは何か説明するよ
>https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20210505174621


私もその記事は読みました。かなりいい線で書いていると思います。
ただ私は 「弱者男性差別」という用語を使っていません。
私はあくまで男性差別があって、そこに「弱者男性」も当事者としていますよという話をしているので、わざわざ「弱者男性差別」という狭義のラベリングをしていません。(だから私は男性を理由とした差別の有無を問いとして書きました)

 

>「弱者男性差別」における「弱者男性」とは、常に「ホモソーシャルにおける敗者男性(男らしさから降りた男性と言ってもよい)」の意味であり、障碍や性自認などの軸における「弱者」の意味ではないことに留意が必要である
私には男社会での競争に負けること、ホモソーシャルにおける敗者になることを「情けない」とするようなネガティブな感情が無いため、彼らを負け犬だと評するFubar先生のリアクションには少なからず驚きました。

 

いや、どう見ても皮肉じゃん。
ギャハハなんて笑うの露悪以外にあると思うんかい。
俺がワンピースのキャラならオタタタって笑うでしょうが……。
なんなら、「負け」って明らかにネガティブなニュアンスを含んだ言葉使ってることとかしつこく食い下がってもいいけど。
他にいくらでも表現あると思うが。
まあそういうしょうもないところで争ってもいいけど、字数の無駄だろ。

私は前段で「弱者男性差別」という用語を使っていないと書いているとおり、また前記事で述べているように弱者男性は社会的弱者に包摂されるという前提を持っているため、「ホモソーシャルにおける敗者男性」とは限らないし、障害者といった軸を弱者男性から排除するものでもない。

 

「後者が偏見によるハンデを追っているのに対して、弱者男性は有利な状況を活かせなかった人たち。だから救済アプローチは違う」

私が噛みついているのは、この書き方だと弱者男性が偏見によるハンデを負っていないと読み取れるから。
弱者男性は一様に有利な立場からスタートしたと読み取れるから。

 

障害者や外国籍など、分かりやすいハンデキャップを持った社会弱者であれば、酷い差別がある反面、公助やリベラリストによる支援が受けられます。
またこの社会弱者属性に性別は関係しないためわざわざ「弱者男性」の問題にする必要がありません。

前述のとおり弱者性・属性の切り離しは不可能とする立場のため、その意見には同意しません。

また、Fubar先生は弱者男性を社会弱者と定義しますが、救済に値するのはハンデキャップのある弱者男性だけで、環境に恵まれていて、かつ競争に敗北した人間は負け犬だと罵ればよいとのお考えなのでしょうか。
違いますよね?

はい。負けという単語が出たので、負け犬という単語を使いました。
私はどのような立場の人間であれ、負け犬と罵るべきではないと思います。
理性ではそう思いますが、エスタブリッシュメントは吊るせと心が叫び、FPSでは毎回間抜けを死体撃ちしてしまいます。

 

弱者男性特有の苦しみとは、社会から負わされる男性への期待と責任(これらは男社会における男性の優位性と表裏一体である)を、果たせないことに起因する苦しみなんじゃないでしょうか。

一面においてはそれも一つの正解となりうると思いますが、それだけではないと思います。

 

そうすると社会弱者に対するアプローチとは全く異なるアプローチが必要になります。

前述のとおり、私は弱者男性=社会的弱者であるとしているため、多くの場合、共通のアプローチとなります。
もちろん弱者男性が、男性性に起因する問題の中には、例えば女性性を理由に差別を受けている人とは別のアプローチになることは考えられます。
私が言いたいことは、弱者男性が抱えている問題は男性性に起因しているとは限らないわけです。(これは前の記事でも触れてますが)

もちろん社会的弱者になったことで男性性に起因する問題が発生することもありうるわけです。

この点に誤解があると思われます。
男性性に起因しない問題で社会的弱者となったとしても、それは弱者男性ですよね。

 

弱者男性問題で、個人ではどうしようもない業務過失致死傷比率をあげるのは流石にどうかと思いますよ。
女性が業務過失致死傷リスクの高い(しかし高単価な)職業につかないのは筋力差という生まれつきのどうしようもない理由が大きいのですし。
(ただ今後テクノロジーの発展がその分野への女性の進出を後押し、比率が変わることはあるかと思います)

なぜ?
社会問題のほとんどは個人ではどうしようもない問題ですよ。(だから社会問題と呼ぶのでしょう)
なぜ弱者男性だけはダメなんですか?
他の弱者の問題も個人ではどうしようもないものばかりでしょう。
まさしく個人では自力救済も共助でも足らない公助に繋がらない一つの差別です。それこそ丁寧な暮らしではどうしようもない。
私が以前に取り上げた障害者の婚姻差別も同じです。
余談になりますが、一応言っておくと実際の土木工事の現場において筋力が問題になる場面って現代だとそこまで多くないんですよ。
うーん、イメージすると地域の水防訓練とかに参加されたことがあれば、あれの土嚢以上に重い物持つ機会ってそうそうないです。重いやつは二人がかりか重機ですね(地域の水防活動には女性もわりと参加されています)
建設業界も高齢化や、あるいは業務の中で腰とかを故障されてる方も多いので。珍しいですが女性の一人親方とかもいますよ。
でも、そもそも私は最初から個人に解決しろなどと言っていませんよ。
差別構造があることを認識しろと言っています。
せめて積極的に差別に加担するな、難しかったら、今後一切、男性性について言及しないでくれと言ってるんですよ。
差別の解消にはまず差別の存在を知ることからだと思います。
この項については全体的に同意いただけるのではと思っていますが……。

もしもあなた個人にできることがあるとすれば、地元国会議員に陳情する(公共工事における安全費の占める割合の増加や安全基準のハードルを上げろとかね)あるいはお住まいの街のパブリックコメントで下水道使用料の値上げに賛成するとか。
もちろん、従事者の安全が確保されるほどに市民の負担は増加するでしょうが。

 

>「生来の属性を理由にして、その他と区別して、不当に取り扱うこと、これは差別ですか?」これも一応直接的に答えておきますね。もちろん不当に取り扱うことは差別ですが、社会弱者(男性を含む)と、社会弱者というカテゴリーから外れるがゆえに苦しむ弱者男性への対応は性質が違うので、画一的には行えない。それを「生来の属性を理由に不当に取り扱うこと」と捉えるのなら貴方が間違っている。です。

私は弱者男性について「社会弱者というカテゴリーから外れる」という前提を持っていないので前提条件が違うようですね。

 

総括すると、私とHanPanna先生の差は弱者男性の定義の差でしかないように思います。

男性性に起因しない問題で社会的弱者となったとしても、それは弱者男性であるというのは字義通りではないでしょうか。

HanPanna先生の書き方では、あまりに狭義的すぎると感じます。
「弱者男性は有利な状況を活かせなかった人たち」あるいは「社会弱者というカテゴリーから外れるがゆえに苦しむ弱者男性」、近い意見とされる「ホモソーシャルにおける敗者男性(男らしさから降りた男性と言ってもよい)」(どれも微妙に定義がずれるように思いますが)にまで限って話すのは一面的な見方に思えます。
単純に弱者男性という語句を見て、通常の社会的弱者(男性)は含まれないというのは、明らかにおかしいでしょう。
弱者男性を社会的弱者のラベリングから疎外すること、その判断そのものを偏見が含まれた差別だと私は非難しているわけです。

 

「後者が偏見によるハンデを追っているのに対して、弱者男性は有利な状況を活かせなかった人たち。だから救済アプローチは違う」

労災で障害を負った男性も弱者男性であるし、そうした男性に対する救済アプローチは他と同じでしょう、と言っているわけです。
もちろんコロナ禍で失職した男性が、失職した女性と同様の救済アプローチでよいし、むしろそこを差別化するのはおかしいでしょう、という話でもあります。

 

長くなりましたが私の言ってることが伝われば幸いです。(伝わらなかった場合、過去のトラウマが蘇るので)

 

本題のお話はここまで。

ここからはまったく応答の内容とは関係ないんですけど、俺がちょこちょこやっていた最悪ムーブとこういう議論でとるスタンスの落差に気づいたブクマカ(id:komiya84くん)がいたことにマジで感動しているんだよな。*1

俺たちの旅は無駄ではなかった……。

一体どんな人なんだろうと期待を持ってアカウント見たけど、これ誰かのサブ垢だろ……。(疑心暗鬼)ちょこちょこ非公開メタブで俺を監視しやがって!!!(豹変)

ちなみに露悪趣味をやめるかは分かりません。

なぜならid:white_rose先生が未だに嬉しそうに走り寄ってきているのを見ると、まだまだ必要に思えるからです。

何を勘違いしているんだ?俺は差別で踏まれた者の痛みが分かるまで、踏み返すだけだが……(昭和)

少なくとも俺の声が届いていることが分かったので、今後もお前が差別を行うたびに言及していくからな。

俺という悪は差別の全てが解消されたときには必ずなくなる。

差別のない世界を一緒に見つけような(プロデューサー)

ってかこの数日間、あれだけ自身の差別性を指摘されておきながら、無視を貫けずのこのこ出てくるとか、やっぱネトフェミって鶏以下の――

≪やめろ!相棒!≫

もう一人のボク!?

≪露悪的な振舞いはカードを痛めるぜ。komiya84くんに言われたはずだ。ルールを守って楽しくデュエルしよう☆≫

 

ちなみにこれは私が露悪を加速させた2018年頃のブコメです。

最近、本当にこういう駄論を見すぎて「難しいことを言って女の子を泣かせるな!(ボロン)」しようかな……と感じる。頼む、俺に闇堕ちさせないでくれ……人間の理性と知性を信じさせてくれ…… - Fubar のブックマーク

必死に倫理の崩壊に抗っていてかわいいですね。

ボロンとは「男らしさ」が露出する擬音表現です。かわいいですね。

俺も、俺も、こんな露悪的なことしたくないのに……。

甜花「なーちゃんのせいじゃ……ない!」
甘奈「甜花ちゃん……!」
甜花「ブコメの……治安が悪すぎ……普段からダブスタして……自分が名指しされたら逃げて……差別するカス……!」

ってなんで甜花ちゃんが!?

くぅ~疲w これにて完結です!

*1:どうでもいいけどリンク先で言及した differential先生がブコメ書き換えてたのマジで萎える。こいつ前からブコメ書き換えすぎなんだよな